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日本の高齢化社会について考える のアーカイブ

高齢者虐待に至る前に介護制度を利用しましょう

少し憂鬱な話題ですが、これに関してはどうしても
いつまでも避けてばかりいるわけにもいかないテーマですので、
この場を借りて取り上げておこうかと思います。

最近、高齢者虐待に関するニュースが増えているという印象がありますね。
実際に、報告されている虐待の件数は、全国各地で増加が目立っています。

家庭内での虐待の少なくないようですが、これは介護に関する悩みや苦しみに
端を発していると推定されるケースが多いという話です。

介護保険をはじめとした介護の制度がどんどん整えられ、
介護付き有料老人ホームをはじめとした介護施設やシニア住宅がどんどん設立されている
にもかかわらず、今でもまだ家庭内で不充分な介護を続け、
結果として家族間の関係まで破綻してしまうケースが見られるようなのです。

全国の自治体等でもこの状況が判明するたびに、
「介護サービスを利用するなどして負担の軽減に努めてほしい」と声明を出していますが、
明らかにまだ行き届いていないようですね。

改めて強調しますが、家庭内での介護には限界がありますし、
だからこそ今までたくさんのシステムが制定されてきているのです。
相談できる窓口等を設けている機関もあちこちに増やされています。
介護保険等をできるだけ活用して、
介護付き有料老人ホームへの入居を検討するなど、
積極的に動いていただきたいと願わずにいられません。

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特別養護老人ホームに入居できない場合について

特別養護老人ホームの人気が相変わらず高いですね。
国や自治体、そして企業等がことあるごとにさまざまなアンケートを行っていますが、
決まって特別養護老人ホームに対しての人気の高さ、注目度の高さが
うかがい知れます。

残念ながら、特別養護老人ホームは全国的に人気が殺到しすぎているため、
順番待ちをしている高齢者が大量に発生しているという現実があります。
先日も神奈川県横浜市で、特別養護老人ホームへの入所を待ち望みながら
自宅待機を余儀なくされている高齢者の数がとても多いことが報告されています。
横浜市といえば、市内にたくさんの区があることで有名ですが、
どの区においても、100人を超える待機者がいることが明らかにされています。
多い区では、400人に近い数字を記録しています。

ここまで待機者が多いのですから、当然全国的に
特別養護老人ホームの整備は進められていますが、
とても追いつけるような状況ではありません。
特別養護老人ホームは安いというイメージがあるためにこのような
高倍率になっているのですが、ここまでの待機者を収容するのは無理がありますし、
民間の介護付き有料老人ホーム等をもっと利用してほしいと
関係者も希望しています。

これはさしあたって介護が必要な高齢者だけの問題ではありません。
近い将来に介護が必要となるかもしれない世代の方々にとってもおおごとです。
特別養護老人ホームにこだわりすぎる前に、
介護付き有料老人ホーム等の民間の施設を利用することを
よく検証していただきたいものです。

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若い介護スタッフの育成を助けるために

介護付き有料老人ホームをはじめとした介護施設やシニア住宅では、
常に入居者の方々が健やかに暮らせるように考えて
日々の業務にあたっています。
ときどきニュース等で、事件等が発生する施設の存在が伝えられてきますが、
それはあくまでも一部の事件です。

介護施設をよい状態にして行くために、すべての入居者が
年齢や健康の状態、そして要介護度の状態に関係なく
平和に暮らせるようにするためにはスタッフの努力だけではなく
ひとりひとりの入居者の善意による手助けも欠かせないものです。
前回までの記事でも軽くふれてきましたが、
住み心地のよい、明るい雰囲気に満ちた介護施設とは
内部にいる全員の協力のもとでつくられていくものなのです。

高齢化と少子化が顕著な日本社会ですが、約10年後には
もっと介護サービスが必要になると予測されています。
介護に携わる人材の育成も急務なのですが、
若い人材が入ってきた場合は、何かと不慣れな場面も目につくことかと思われます。
そのような光景に出くわしてしまうと、小言のひとつでも口にしたくなるかもしれませんが、
健常な入居者の方には、ある程度温かい目で見守っていただきたいものですね。
入居者の方々が、これからの介護業界を支える人材を育成するという一面もあるのですから、
若い人材を育てるためにひと役買っていただければと思います。

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「サービス付き高齢者向け住宅」とは? ①

今年は東日本大震災が3月に起こったこともありまして、
その後震災関連の話題が続いていましたが、
今が旬の話題も、少しずつお届けしておきたいと思います。
春から話題になりつつあります、「サービス付き高齢者向け住宅」について
取り上げてまいりましょう。

今年の4月に「改正高齢者住まい法」の内容が決定されたのですが、
その中で、新たに「サービス付き高齢者向け住宅」の登録をスタートさせることが
盛り込まれています。
「改正高齢者住まい法」では、高齢者に対して必要な居住空間を確保することを目的として、
住まいとしての条件に高齢者のためのサービスを提供することが加えられました
(少し前まで「高齢者円滑入居賃貸住宅登録・紹介制度」が有名でしたが、
これからは「サービス付き高齢者向け住宅登録制度」がそれに代わることになったのです)。

「高齢者円滑入居賃貸住宅登録・紹介制度」では、

・高齢者円滑入居賃貸住宅
・高齢者専用賃貸住宅
・高齢者向け優良賃貸住宅

の3つに分けられていましたが、「サービス付き高齢者向け住宅登録制度」では
この垣根を取り払うことになります。
この3種類いずれも、「サービス付き高齢者向け住宅」として登録される可能性があります
(つまり、「サービス付き高齢者向け住宅登録制度」の条件を満たすかどうか、
その都度判断が必要になるということですね)。

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災害後はしばらくの間、死亡する要介護者が増えることがあります

東日本大震災が起きて数ヶ月が経過しました。
被災地周辺での介護状況は、困難を極めている可能性がありますが、
その過酷な条件の下で、関係者はありとあらゆる手を尽くしながら、
できる限りのことをやっています。

介護は、平常時であっても決して簡単なことではなく、
常に要介護者の生命に別状がないように細心の注意を払いながら
実施していかなければならない行為です。
それが震災後の大規模な混乱の下で……ともなりますと、
たいへんな苦難が容易に想像されます。

そのような難しい状況が続く中で、被災地区にある介護施設に入居していた
要介護者の死亡者数が上昇しているというニュースが相次いでいます。
これは、極端に大規模な自然災害が発生したときに見られる現象です。

震災が発生したときはひとまず無事に避難でき、
その後もひと通りの介護をスタッフ等から受け続けることができていても、
環境が一度に大きく変わったこと等で、無意識のうちに
心身に大きな打撃を受ける可能性が、高齢の入居者には
あるということは否定できません。

ただしこの傾向も、この度の震災が未曾有のスケールの災害だったからであって、
決して長期的に続くと決まっているものでもありませんし、
まして当該施設の入居者たちがいつまでもじゅうぶんな介護を受けられないでいると
いうことを示すデータなのでもありません。
ニュースを読んでいると、被災地周辺の介護に関して
不穏な情報が混ざってくることもありますが、
みだりに不安を感じることは避けていただきたいと思います。

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介護施設で、ときどき伝染病で亡くなる方が報道されますが……

介護施設に入居している高齢者は、人によって差が大きいとはいえ
やはり体力的には弱っている傾向があります。
そして、出歩くことができる入居者もいますがそうでない入居者もいますし、
どうしても密閉された空間で余生を送らなければならないという
特徴も持っています。

介護施設もそのことは重々承知していますから、入居者の健康管理には
人一倍気を使っているものです。
限定された空間で複数の高齢者が生活をしなければならない以上、
誰かが風邪をこじらせただけでも、他の入居者にあっという間に感染する恐れがあることは
火を見るより明らかですね。

……それでも、ときどき介護施設で何らかの伝染病(たとえば、結核等)が原因で
死亡者が出たというニュースが報道されることがあります。
伝染する疾病もさまざまですが、中には人体に潜入すると何年でも潜伏することができる病気もあるため、
100パーセント完全に伝染病をシャットアウトすることは、どんな介護施設でも
実現できるとは限らないのです。

それでも、他の場所に比べれば介護施設は病気の蔓延を防ぐことには
常に用心していますし、他の場所に比べれば安全だといえるでしょう。
大事なことは、できる限りひとりひとりの入居者が(要介護度が進行しても、
できる間はできる限り、まず自分で)うがいを欠かさないといった用心を怠らないことと、
スタッフと常にコミュニケーションをとって万一のときにすぐに対応できるように
しておくことですね。

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改正介護保険法と、介護保険料の値上げについて

最近、介護保険の費用の膨れ上がりがときどきニュースになることがあります。
地域によって介護保険サービスにどれくらいの費用がかかっているのかは
バラバラなのですが、それでも全国のあちこちで、
介護保険の費用が上がり気味であることは感じ取れるでしょう。

来年度の改正介護保険法の内容がかたまりつつあることについては
これまでにもふれていますが、保険料の値上がりについては
はっきりとしていません……大幅な値上げはしないことをにおわせる発言が、
厚生労働省の担当者から漏れてはいるのですが。

地域によっては、介護保険料の負担額にかなりの差があります。
安い地域と高い地域では、2倍以上の差があるといわれています。
高齢化が急速に進行している地域では
どうしても介護保険料は高くしなければならないという事情があります。

来年4月に介護保険料の金額の見直しが……といっても、原則として
第1号被保険者(65歳以上)の介護保険料は市区町村単位で決められるものです。
どの地域に住んでいるかによって金額は変わってしまうわけです。
厚生労働省は、全国平均の金額をこれまで改正のたびに発表してきましたが、
来年度は、このままでいけばやはり値上がりした全国平均額が発表される可能性が高いでしょう。
……ただし、来年度の第1号被保険者に限っては、上限を全国平均で5000円以下に抑えるという発表がされています。

介護保険料を払う立場の方、特に値上げされる見込みのある地域にお住まいの方は、
いずれにしても値上がりしたときのことを想定して早めに準備しておくに越したことはありません。

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「老老介護」が依然として深刻ですが、使える制度は使いましょう

「老老介護」という言葉を読んだことはないでしょうか? 
「老人の介護を、老人が行っている」という状態を表現する言葉です。

今でこそ、介護付き有料老人ホームをはじめとした介護施設がたくさん
設立されていますし、介護保険といったシステムも機能していますが、
はるか昔には、一般庶民の家庭では自力での生活が困難になった老人の介護は
家族がするのが当たり前でした。
その当時は、平均寿命も今ほど長い時代ではなく、介護を長く続ける前に
要介護者が亡くなってしまうことのほうが多かったでしょうが、
高度経済成長時代とともに平均寿命も一気に長くなり、
老人介護を家族がいつまでも続けなければならないという問題が発生しました。
そして、老人の介護を、それより少し若いだけの身内が担当しているという
傾向が強くなってしまいました。

この問題は今でもまだあちこちの家庭に残っています。
経済的な問題もあることでしょうが、
情報に疎いために、どのような制度を受けられるのか知らないというケースもまだあるようです。
老人ホームのような施設に関しても、「人がいっぱいで入れない」「高額すぎる」といった
単純な先入観に縛られて、ろくに調べてもいないケースもあるようです。

介護付き有料老人ホーム等をうまく利用すれば、比較的負担額も抑えつつ
介護をしてもらえる可能性があることを、すべての人に知っていただきたいですね。
身近に、「老老介護」をしている家庭があったら、
利用できるサービスがあるかどうか確認することを薦めていただきたいと思います。

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万一のときに備えて、要介護者は自分の薬について把握しておきましょう

東日本大震災では、すさまじいスケールの天災が発生したときの、
人間社会の脆弱さを浮き彫りにする結果になりました。
日本は世界でも有数の地震学を築いていきた国家で、
常日頃から地震が発生したときのことを踏まえて
被害を予防し、最小限に抑えるための工夫をとってきましたが、
津波の破壊力は人間の想像をはるかに上回っていました。

介護施設は、総じて災害のような緊急の事態では特にダメージを受けやすい施設です。
要介護者や、担当する職員が常に心がけておくほうがよいことはたくさんありますが、
特に健康の状態に問題を抱えている入居者がしておいたほうがよいことに、
常備薬を用意しておくことがあげられます。

介護に限ったことではありませんが、震災の直後は、被災地周辺のどの医療機関でも
薬の欠乏が繰り返し報道されました。
特定の薬の服用を続けていないと生活に支障をきたすような方々の場合、
薬を確保することは一種の死活問題といえます。

もっとも、薬というものは長く保存しておける性質のものばかりではないため、
多めに持っていればよいというわけでもなく、難しいのですが
数日分~十数日分はできれば控えておきたいものです。
そして、要介護者も自分で覚えられる範囲で自分の薬のことをよく把握しておくべきですし、
担当する介護スタッフも、それから近親者も、
どんな薬が必要なのかをよく覚えておいて、医師や薬剤師に出会ったときに
すらすらと説明できるようにしておくほうが無難でしょう。

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高齢者は、夏は熱中症を予防するために水分補給に注意する必要があります

介護は、現在の日本では避けて通れない重要な課題となっています。
世間の注目度が高まるにつれて、介護を標的としたビジネスも急成長を遂げてきました。
企業が介護に関心を抱いて、介護関係で優秀な製品を開発・販売することに
熱心になったことで、さまざまな恩恵を一般の私たちも受けられるようになりました。

介護関係の事業を展開している企業は常に介護に関する意識調査を行うことに注力しています。
最近も、東日本大震災の余波で節電対策を迫られている中で、
介護に関してどのような不安を抱いているのかを探るアンケートが行われています……
実際のところ、突然電源の供給を止められてしまうような心配はあまりなくなっていますが、
冷房の使用制限はかなり行われていますから、
熱中症や日射病に関する不安を抱く人は多いようです。

もっとも、介護付き有料老人ホーム等をはじめとした高齢者介護施設は
節電政策の対象外となることに決められましたからあまり問題はありませんが、
この夏はそれなりの猛暑が予想されていますし、やはり冷房をただ強く使えばよいというものでもありませんね。
介護施設であっても冷房の使いすぎは、健康への影響の面で考えてもエネルギー節約の面で考えても
慎むほうがよいでしょう。
在宅介護の場合でも施設での介護の場合でも、厳しい夏場を上手に切り抜けるコツは
水分をじゅうぶんに補給することです。
決して無理はせず、こまめに水分をとることを心がけていただきたいと思います。

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